Report2025.03.12
2回目の訪問が実現!GBAチームエチオピア訪問記(その2)

昨年12月に実現した、GBAチーム二回目のエチオピア訪問の様子をレポートします。(2/3)
その1はこちら
その3はこちら(3/14 UP予定)
2日目:ティグライ州メケレでの生理セミナー(記:Be-A Japan代表 髙橋クミ)
エチオピアでの2日目をレポートする前に、到着までのハプニングについて少し触れたいと思います。
家族がいるLAから直接エチオピアへ向かうことにした私。
しかしなんと飛行機の遅延によりドーハでの乗り換え便に乗り遅れ、サウジアラビア経由でエチオピア入りすることに!
「ドーハの悲劇…!」なんて言葉が頭をよぎりつつ、通常26時間のフライトを、ほぼ倍の46時間かけてようやくエチオピアへ到着。
しかも出発直前に生理になり、26時間なら平気だろうと「ベア シグネチャー ショーツ 04」のみ穿いて搭乗したのですが、想定外の46時間!
内心ドキドキしつつも、まったく問題ありませんでした。Bé-A〈ベア〉の吸水ショーツの素晴らしさを改めて体感。
ほぼ1日目の予定は武市にお任せしてしまった私でしたが、2日目、エチオピア北部ティグライ州メケレでの生理セミナーの実施には間に合うことができました。
2020年から2年間続いた「ティグライ紛争」
エチオピアへの訪問は今回が二度目。
※エチオピアの情勢や、生理事情などは前回のレポートを参照ください。
前回の訪問時にエチオピア国内で起きた「ティグライ紛争」時の凄まじいお話を伺った私は、自分の勉強不足を恥ずかしく思いました。
しかしながら、エチオピアの国内紛争は日本だけでなく世界的にも報道される機会が少なく、ネット上で検索をしてもあまり情報が出てきません。
2020年から2年間続いたエチオピア政府と反政府勢力との内戦は一般市民だけでも5.2万人以上、兵士等を含めると37万人以上が亡くなったとされています。
紛争の間は、ティグライ州内の物資の横断が全て遮断、食料や様々な物資に加え、女性にとっては必需品の生理用品も届かない状況に。
「あの時に吸水ショーツがあれば、母や友人たち、ティグライ中の女性がそこだけでも救われたと思う」
前回訪問時に出会ったメケレ出身の女性に、涙ながらにそう言われた時、私の心には強い願いが生まれました。
紛争時でも決して止まることのない「生理」。そこに勇気や希望を与えることができる吸水ショーツの技術をエチオピアに届けたい、と。
まさかその半年後に自分がティグライ州へ行くことになるなんて。
不思議な縁を感じるとともに、日本の皆さんにもエチオピアの現状を少しでもお伝えできればという気持ちを胸に向かいました。
メケレでの生理セミナー
北部ティグライ州の一番南にある州都メケレは外務省による「不要不急の渡航中止」地域。
エチオピアの首都アディスアベバから飛行機で1時間超の距離にあります。
そのメケレにあるNGO団体「Mums for Mums」にて、生理セミナーを行いました。
「Mums for Mums」は、主にシングルマザーをサポートする団体。出産可能な簡易医療施設や職業訓練施設もあり、エチオピアでは20年以上続くNGOで、今回の生理セミナー開催をサポートくださったUNFPA(国連人口基金)が2021年より支援しています。
「Mums for Mums」の施設にて、43名を対象に生理セミナーをスタートしました。
日本の生理セミナーよりも、時間をかけてじっくりとお話しました。
というのも、エチオピアでは日本以上に生理がタブー視される現状があり、生理について学ぶ機会がほとんどありません。
我々の生理セミナーは日本の学校でも教えてもらうことが少ない「おりもの」「生理時の症状」「排卵・PMS」などについても詳しくお伝えしています。
特に「更年期」については、「知らなかった!」と驚きと関心が寄せられ、非常に熱心に聞いてくださいました。
途上国での生理セミナーで気をつけているのは
「教えて“あげる”姿勢はやめる」こと。
途上国では生理用品の不足が深刻な問題ですが、それ以上に「知識の貧困」をなくすことが重要だと感じています。
今日聞いた情報をぜひもっと多くの少女たち、女性たち、男性たちに伝えて欲しいというメッセージで生理セミナーを終了し、最後にBé-Aの吸水ショーツを寄贈しました。
(その2へ続く)
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