Report2024.05.28

月経衛生デーに際し、車いすバスケットボールを支援する「NPO法人 Jキャンプ」へBé-A〈ベア〉の吸水ショーツを寄贈

5月28日は「月経衛生デー」。生理にまつわる偏見や差別をなくして理解を深める日です。
生理をわずらわしいもの、恥ずかしいものと感じることなく、生理による障壁のない社会が目指されています。
月経衛生デーに際し、GBAは、車いすバスケットボールを通して障害のある人々の可能性を追求する「NPO法人 Jキャンプ」へ、GBAのブランドホルダーであるBé-A〈ベア〉の吸水ショーツを寄贈いたしました。

NPO法人 Jキャンプは、「車いすバスケットボールの真の楽しさを伝え、人間の可能性を追求する」ことを理念に掲げ、障害のある人が自らの可能性を信じて自己選択と自己決定ができること、スポーツを通して障害への理解を広め、多様な個を認め合うことのできる社会環境づくりを目指している団体です。選手や指導者のサポート、次世代の子どもたちに車いすバスケットボールの楽しさを伝えるなど、多岐に渡り活動しています。

GBAを運営するBé-A〈ベア〉には、ブランド開始当初から「障害者のサニタリー事情」について、身体障害をお持ちの方、知的障害をお持ちの方、また介助者の方々から、以下のようなお声が寄せられてきました。

・外出先で車いすで利用できるトイレを見つけての交換が困難
・同じ体勢が続くことでサニタリー用品がずれて漏れる
・取り替えるタイミングを把握することが難しい
・違和感により、使い捨てサニタリー用品を自ら取り外してしまう
・介助者に、頻繁に交換を願いでることに気が引ける
・介助者が異性であると抵抗がある

こうしたお声により、生理による不便や不安に加え、障害の特徴や特性によってさらにケアが必要な大変さがあることを知ることとなりました。
その中で、注目いただくのが「吸水ショーツ」です。穿くだけなので交換の手間もなく、負担が緩和されます。長時間トイレに行けないとき、介助されることに気後れを感じるとき、また、サニタリー用品をつけることを嫌う場合のサポートにもなっています。

実際に、「Bé-A〈ベア〉の吸水ショーツを使い始めて、漏れの不安が減った」「ショーツ1枚で1日中過ごすことができるので、交換する回数が減り負担がなくなった」「通常の下着と同じ感覚で穿けるので、抵抗感なくサニタリー期間を過ごすことができる」「生活や支援の仕方が変わった」というお声をいただくように。

お喜びの声をいただくほどに、障害をお持ちの方や支援をされる方々のハードルを下げるアイテムとして、吸水ショーツという選択肢を知っていただきたいとの想いを強くしてきました。

そんな中、GBAの活動を見つけてくださったJキャンプの皆さまからお声がけいただいたことで、両者の望みに多くの共通点を見出すことができ、「障害の有無に関わらず、誰もが自分の可能性を信じ、未来へ向かって歩んでほしい」との想いのもと、今回の吸水ショーツ寄贈に至りました。

車いすバスケットボールに関わる方の生理中の悩みとは

GBAでは、Jキャンプの取り組みに参加する14名*の方にアンケートを実施しました。
*内11名が障害をお持ちの方(車いすバスケットボール競技者10名、車いすラグビー競技者1名)

『「車いすバスケットボール」に関わる上で、生理による不安や不自由さを感じたことはありますか。』
という質問に対しては、13名が「はい」と回答。

そして、『どんなことに不安や不自由さを感じましたか。』という質問に対しては、
・漏れないか(10名)
・ムレによる肌トラブル(9名)
・自分のタイミングでトイレに行けないこと(8名)
・生理用品を長時間取り替えられないこと(7名)

など、女性の多くが抱える不安が聞かれました。

また、競技中や大会・遠征などは交換のタイミングがさらに難しくなるため、不安が大きくなる、漏れが気になり練習や試合に集中できない、といったスポーツ競技者ならではの悩みもご回答いただきました。

さらに、実際に経験した(見た、聞いた)生理に関するエピソードや工夫していることなどについてもコメントを寄せていただきました。
・皮膚感覚がないため、ナプキンがズレていても気づくことができません。 そのため、ナプキンとタンポンの2つ使いをしています。
・生理痛が酷い中、痛み止めを忘れてしまって、痛いまま競技したときは思うようなプレーができずしんどかったです。
・白色のユニフォームの時に不安がある。
・生理が急に来てしまって血が競技車についてしまったことがあります。汚れもにおいも気になって不安な気持ちで練習していました。
・練習中何度も競技車から降りてお手洗いに行く選手もいます。競技車に乗るには何本もベルトをつけ、時間をかけセッティングをする必要があります。大変そうだなと思いました。

『車いすバスケットボールに関わる上で、「吸水ショーツ」は役立ちそうだと思いますか。』という質問に対しては、13名が「はい」と回答。
ショーツ自体が、約60〜150ml*¹もの液体を吸水するBé-A〈ベア〉の吸水ショーツは、1枚で長時間を過ごすことができるため、取り替えるタイミングを見計らう必要がありません。

競技に集中するためのサポートとしてBé-A〈ベア〉の吸水ショーツが役立つのでは、と期待をお寄せいただいたことは、GBAの今後の活動としても大きな励みとなりました。
車いすバスケットボールに関わる方々が、サニタリー期間を快適に過ごし、自らの力を最大限発揮できる助けになることを願っています。

また、障害の有無に関わらず、誰もが自分の可能性を信じ、未来へ向かって歩んでほしいと願っています。
一人でも多くの方に届き、お役立ていただけるように、GBAは今後も活動を続けていきます。

*¹公的検査機関のデータをもとに算出
*²公的検査機関による試験

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