Report2022.06.07

高校生と共により良い社会を目指す。男子生徒、女子生徒向け生理セミナーを湘南学園中学校高等学校にて実施。

Bé-A〈ベア〉は、湘南学園中学校高等学校の男子生徒、女子生徒に向けて、生理セミナー「いま考えたい生理とカラダのこと〜生理は天然色〜生理を知ろう!」を2022年6月10日(金)に開催いたしました。

実施校となった湘南学園中学校高等学校では、高校2年生の男女14名が主体となった「ジェンダーを考えるプロジェクト」が今年3月より始動。

生理についての知識を深めたいという高校2年生プロジェクトメンバーの想いを受け、このたびBe-A Japanにとって初めての男子生徒を含む高校生向け生理セミナーの開催が実現しました。

“性やジェンダーについて考えて、誰もがいきやすい未来をつくりたい”

オファーを受けたBé-A Japanは、“性やジェンダーについて考えて、誰もがいきやすい未来をつくりたい”という生徒たちの想いに強く共感。
高校生が考える生理への課題や事情を知るため、生徒との皆さんと事前の打ち合わせを重ねたり、アンケートを実施するなど、共に生理セミナーを迎えるための準備を進めました。
本セミナーの副題「〜生理は天然色〜生理を知ろう!」は、高校生たちによるもの。生理を通して多様な人のあり方に理解を深めたいという想いが込められています。

84%の男子生徒が「生理を知ることでの良い影響があると思う」と回答

事前に行なったアンケート*では、86.9%の女子生徒が「男子にも生理について知って欲しい」と回答。一方で、男性生徒は「生理を詳しく知ることで人間関係や社会活動に良い影響があると思うか」に対して、84%が「あると思う」と回答しました。
知って欲しい、知りたい、双方の想いを形にしたセミナーは、生理を経験する女子と経験のない男子の間にある理解度の差を考慮し、男女それぞれに内容を分けて実施。
“生理はタブーではない”と伝えながら、自分や身近な人の体に起こる変化を学び、性という観点から互いに健やかに活躍できる社会を考えました。

セミナーの様子

本セミナーでは、Be-A Japan代表取締役 COOの髙橋 くみと、同社CPOの中村千春が登壇し、男子生徒向けと女子生徒向けで時間を分けてそれぞれのテーマでトークを展開。

男子生徒向けセミナーでは、そもそも生理とはどういうものなのか?など生理についての基礎知識を丁寧に説明。女性の体のメカニズムや、生理期間を含めた1ヶ月を通して身体と心に起こる変化について、分かりやすくお伝えしました。

また、ナプキンやタンポンなどの生理用品に加えて、吸水ショーツなどのフェムテック製品を紹介。
事前アンケート*では、94.7%の男子生徒が生理用品に対して1ヶ月あたり平均いくらの予算を使用しているか分からないと回答しており、例えばナプキンなら一度の生理で何個使うのか?費用はどのくらいなのか?など、生理用品事情について数字を交えて伝えました。

セミナー後半には、「身近な女性が生理だとわかり、さらに生理用品を持っていない場合にどうする?」「もし漏れて服に染みていたら、なにができる?」と、今後出会うかもしれない具体的な場面を想定しながらワークショップを行い、より現実感をもって生理を考えました。

セミナー後のアンケート*¹では、参加した男子生徒100%が【生理への理解が深まった】【セミナーの前後で生理への意識が変わった】と回答。

「女性にはPMS期や排卵通、生理など一ヶ月の内にほとんど毎日が辛い思いをしていることがわかった。」
「2時間程度に一回サニタリー用品を替えるなんて思っていなかった。生理の時のトイレの頻度など、察してあげられたらなと思う。」

と、生理に関する理解が深まった様子が伺えました。

続いて女子生徒向けセミナーでは、男子生徒と同様に生理についての基礎知識を説明。一回の生理で何mlほど経血がでるのか、経血が100%血液ではないことなど、当事者でも知らなかった知識に、多くの生徒が驚いている様子でした。

これから社会に出た時の様々なシーンも想定しながら、自身の体やライフスタイルにあう製品を選ぶヒントもお伝えするとともに、社会の中で生きる女性の「先輩」として、仕事と生理の付き合い方や、女性の健やかな生活と活躍が社会に与えるパワーについても触れました。

セミナー後半には、「生理を迎える頃の小学生に向けて、生理についてレクチャーするなら何を伝えるか」などをテーマに、自身が当時教えてもらえたら嬉しかったことなどを交えつつワークショップを実施。日本の性教育における課題を見出し、これからの未来に自分たち達ができるアクションを考えました。

また、「男性に理解してもらうためには、まずは私たち女性自身が“生理は恥ずかしいこと”“隠さなくては”という考えを変えていかなくてはいけない。いざというときに男性を困惑させないためにも、恥ずかしがらず伝えることで、社会全体に理解が深まっていくと思う」といった、未来を変えていきたいという強い意志を感じる意見もあがりました。

■参加者からのお声

■いろいろな生理用品があること、一つ一つに特徴があって、知らないことばかりでした。生理だけではなく、前後にも色々な期間があることを知りました。家族や友達へもう少し気を遣って過ごしてあげたいと思いました。
(高校2年生・男性)

■生理以外にもPMSや排卵痛といたみがあることがわかった。女性は男性に比べてつらいんだなと思った。このセミナーを受けて、学校のトイレに生理用品を置くことはよいと思った。
(高校2年生・男性)

■私はみんなに比べて基礎的な知識も知りませんでした。タンポンもさわったのも、見たのも初めてで。ほんとに知らないことがほとんどでした。男子に生理について理解してもらう前に、自分が体のことを知るべきだなと強く思いました。
(高校2年生・女性)

■更年期について私はよく知らなかったです。母が更年期でもし苦しんでいたら、自分から声をかけたいと思いました。おりものについてもちゃんと知らなかったです。自分の体の状態をちゃんとチェックしていきたいです。
(高校2年生・女性)

■ジェンダーを考えるプロジェクト代表 石崎栞理さんより、プロジェクトへの想い
皆さん生理は天然色という名前を聞いて、どういうこと?と思ったと思います。
“天然色“というのは、生理は何にも染まらない、無色透明なのだ。何も隠さなくていい!という意味があります。
生理の貧困というのはお金がなく生理用品が買えないという状況以外にも、生理についての知識がないというのも貧困に値します。そのような生理の貧困状態を少しでも良くしたいという思いでこの“生理は天然色“を開きました。
今回は高2学年と学校教員を対象として開催しましたが、学校全体に生理についての知識を持ってもらい、さらに学校に”生理用品を置く”という目標を達成できるようにメンバー一同頑張っていきます!!

 

* 期間:2022年5月30日(月)〜6月3日(金)5日間
対象:湘南学園高等学校 2年生 169名(男子102名 女子67名)
アンケート回収 155名(男子94名 女子61名)

*¹ 本セミナー終了後、参加者38名(男子25名 女子13名)に実施