Report2023.07.06

「生理は特別なことじゃない。」 千葉県立磯辺高等学校の高校2年生・316名に向けた生理セミナーを開催

株式会社Be-AJapanは、2023年6月29日に千葉県立磯辺高等学校(以下、磯辺高校)にて、過去最大数となる316名もの男女生徒に向けて生理セミナーを行いました。
昨年別の学校にて行ったBé-A〈ベア〉の生理セミナーがTV放送され、そちらをご覧になった同校の先生からご連絡をいただき実現したのが、今回のセミナーとなります。

磯辺高校は男女共学の学校です。『生理を経験する女性』と『生理を経験しない男性』が生活を共にしていく中で、性別に関係なく、誰もが「生理」について正しい知識をもつ必要性を身近に感じていただける機会となりました。
今回のセミナーが、人々が健康で快適な環境で生活できる社会を作り上げるために、互いを思いやる心や想像力を育むきっかけとなれば嬉しく思います。

■セミナーの様子
今回は男女一緒に実施。
「そもそも生理とはどういうものなのか?」「PMSってどんなもの?どんな症状がある?」など、生理についての基礎知識を説明しました。また、女性の体のメカニズムや、生理期間を含めた1ヶ月を通して身体と心に起こる変化について、お伝えしました。
セミナーのなかで、現代女性は初めて生理を迎えてから約40年間、生涯約7年もの時間を生理と付き合うという事実に触れると、驚きの表情を見せる生徒も。「生理には終わりがあることも知らなかった」、「妊娠中は生理が来ないということも知らなかった」という声もあり、新たな知識を得ることで、男女問わず真剣に向き合おうとする姿が見られました。

セミナー中盤では、ナプキンやタンポンを使った吸水実験を実施しました。
男子生徒からは、
「こんな風に吸水されていくのか!」
「ナプキンをつけた生活は、毎日気を遣いそう・・・」
「授業中も気が気じゃないだろうな」
と言った声が上がり、女子生徒を気遣う場面も。

女子生徒からは、
「タンポンの広がり方にびっくり!」
「タンポンは使ったことがないけれど、使い方を知れば便利なアイテムかもしれない」
「いつも決まったものを使っていたけど、今度は自分にあったものを自分で選んでみたい」
など、新たな知識や選択肢を知ることで、生理期間をより快適に過ごすためのアイデアが生まれた様子でした。

■参加生徒からの声
・女性だけが辛い思いをするのではなく、男性にも理解してもらえたら、女性ももっと生きやすく積極的に行動できると思った。高校生のうちに学ぶ機会が持ててよかった
(高校2年生、女性)

・タブー扱いされがちな生理への意識から変えていくべきだな、と思いました。
(高校2年生、女性)

・生理には終わりがあるということ。ずっと苦しまないといけないのかなと思っていたけれど安心した。
(高校2年生、男子)

・生理用品のプラスチックゴミが多いこと。これを知って、もっと捨てやすい環境を作ったり、生理用品に対する偏見などがなくなったりしたら良いと思う。
(高校2年生、男子)

セミナーを重ねるごとに生徒の皆さんのパワーに驚き、心打たれる場面に出会います。
知識を吸収し、真っ直ぐに受け止める姿を目の当たりにし、生理に関する「タブーの意識」を断ち切るための活動を行う責任を強く感じています。
Bé-A〈ベア〉はこれからも生理に対する理解を深め、オープンな議論を促すことで社会全体での意識改革を目指す取り組みを継続していきます。