Report2023.03.09
中高一貫男子校の海陽学園にて、3月8日国際女性デーにちなんだセミナーを開催。いま日本が抱える『ジェンダーギャップ』を男子中学生と考える。
Bé-A〈ベア〉は、3月1日(水)に愛知県にある学校法人 海陽学園の中学1年生・2年生を対象に、生理セミナーを開催いたしました。
今回生理セミナーを行った海陽学園は、中高一貫男子校。
Be-A Japan代表 髙橋と、商品開発責任者 中村が登壇し、男性にも知っておいてほしい生理の基礎知識をお伝えしました。
これから社会に出ていく中で女性と関わる場面が増える生徒も皆さんが、生理についての正しい知識を知っておくことは、周囲の人々と意図せず傷つけあうことなく、適切な対応ができるきっかけとなるはずです。
また、3月8日「国際女性デー」にちなんで、なぜこの日が制定されたのか、その背景など歴史を知るとともに「ジェンダーギャップ」についてディスカッションも実施。
近年の国際社会において注目を集める「ジェンダーギャップ指数(性別の違いによって生まれる様々な格差)」。
2022年の指数は、日本は146カ国中116位。先進国では最下位です。
男性だから女性だから、と区別することで起こる不利益について学び、男女格差解消のためにどんなことができるか自ら考え会話を交わした体験となりました。
「ジェンダーギャップはどうしてあると思う?」という質問には、
「日本は、世界的にみてもまだまだ価値観が古いと感じることもある。女人禁制など、昔ながらの風習が根強く残っていたりもするが、変えていかなくてはならないと感じる」という意見や、「生理があることで、苦痛に耐えながら仕事をしなくてはならない。仕事に支障をきたすと、結局は女性が働きづらくなってしまい、ジェンダーギャップが生まれたと思う」という意見も。将来を担い、日本を、世界を変えていきたいという生徒の皆さんの想いを感じました。
社会を変えようと奮闘する女性起業家、国を動かす判断を委ねられる女性大統領など、力強い存在がある一方で、世界にはまだまだ不平等なジェンダー格差が起こっています。
中学生たちが「国際女性デー」を知り、これから社会を担う当事者として、身近な人にある「生理」について知る機会となった本セミナーが、生理のように自分に起きない事柄を他人事とせず、相互を理解し、誰もが生きやすく活躍できる社会を共につくる一歩となることを願っています。
■参加した生徒の声
・生理が12才ごろからということが一番驚きました。(小学校の時の)同級生も生理になっていたのかと知って、あの時どんな気持ちだったのかな、と知りたくなりました。(中学2年生)
・(女性に対して)今まで生理と分からなかったけれど、今からふり返ると「生理だったのかも」と思うことがいくつかあって少し後悔しています。この講座を見て気づけてよかったです。(中学2年生)
・女性が「穢れ」として扱われたということはとてもショック。ジェンダー差別は最近も残っていることが興味深かった。(中学2年生)
■セミナーを企画した先生の声
海陽学園では、生徒の視野を広げる教育の一環として性教育も重要視しています。2年生はこれまで「性の多様性」や「ルッキズム」、「インターネットにおける性」などをテーマにした授業を5回にわたって実施してきました。その1年間の性教育を締めくくる良い教材はないか探していたところ、保健体育の教員を通じてBe-A Japan の皆さんの活動を知り、男性教員が多い中で自分たちでは語ることができない内容のセミナーができると考え、お願いしました。
生徒たちも初めて知ること、触れることが多く、普段の授業以上に真剣なまなざしで参加し、大いに知見を広げることができました。このセミナーを通して、男女の違いを正しく理解した上で、他者に対する心遣いができる人間に育ってくれることと思います。
Be-A Japanは、次世代により良い世界を手渡すことを目的としたブランド活動「Girls Be Ambitious Project (ガールズ・ビー・アンビシャスプロジェクト)」を発足。
医療施設をはじめ、福祉・教育団体などに向け現在まで3,400枚以上に及ぶ吸水ショーツの寄贈を行うほか、企業向け福利厚生サービス「Bé-A ベネフィットプログラム」の展開、生理セミナーの開催などを継続的に行い、大きな反響をいただいてきました。
Be-A Japanは、“すべての人の心身の健康と活躍を応援し、新たな選択肢を提案する” ブランドとして本プロジェクトを継続的に行ってまいります。